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SPECIAL INTERVIEWS,経営者インタビュー

大同機材株式会社

「図面から現場取り付けまで」頼られる仕事を、確かな技術とスピードで。建物を支える金物工事を幅広く手掛ける、大同機材株式会社。「できません」ではなく、どうすれば間に合うかを考える。それが私たちの強みです

企業名 大同機材株式会社
住所 571-0002
大阪府門真市岸和田3丁目13番14号
電話 072-884-7956
FAX 072-882-9621
社員数 17 名
主な業種 金属工事
大阪府門真市に工場を構え、建築金物の製作・施工を手掛ける大同機材株式会社。鉄やステンレスを加工し、建物の基礎段階で使われる金物から、完成後に人の目に触れる手すりまで、図面作成、工場での製作、現場での取付に幅広く対応しています。社員や協力会社から人が紹介され、一度離れた人からも「戻りたい」と声が上がる職場には、どのような魅力があるのでしょうか。仕事の面白さ、職場づくり、これからの展望について、代表取締役の川口剛嗣さんに伺いました。

建物の始まりから完成まで、金物の力で支える

大同機材は、どのような仕事をしている会社ですか?

建設現場で使われる鉄やステンレスの金物を、図面に合わせて製作し、現場へ取り付ける仕事をしています。 建物の基礎工事で使われる鉄板や鉄筋の溶接から、建物が出来上がってきた段階で取り付ける手すりなどまで、扱うものはさまざまです。 図面を作成し、工場で加工・溶接を行い、現場で納めるところまで関わっています。 一つの現場に、着工当初から完成近くまで長く関われるのが当社の仕事の特徴です。 完成すると見えなくなる金物もあれば、手すりのように建物を使う方の目に触れ続けるものもあります。 現場ごとに形や納まりが違うため、同じものを繰り返し作るだけではありません。 図面と現場の状況を読み取り、その場所に合うものを形にしていく仕事です。

暮らしに身近な施設や、大規模建築にも残る仕事

これまで、どのような工事に携わってきましたか?

公共施設や大学、病院、商業施設、文化施設など、関西を中心にさまざまな建物へ関わってきました。清掃工場や消防署などの工事にも携わっています。大規模な建物では、工事の初期に必要な金物から、完成時に見える部分まで、長い期間にわたって仕事が続きます。 私たちが作る金物は、建物全体から見れば一部分かもしれません。しかし、その一つがなければ次の工程へ進めなかったり、安全に使える建物にならなかったりします。自分たちが製作・取付をした手すりなどを完成後に見たときは、形として残るうれしさがあります。建物を利用する方には会社名が見えなくても、暮らしの身近な場所を支えていることが、この仕事のやりがいです。

図面・製作・取付をつなぎ、期待に応えるスピード

大同機材ならではの強みを教えてください。

一番の強みは、対応の速さだと思います。現場では、予定どおりに進まないことや、急いで金物が必要になることがあります。そうした相談を受けたときに、最初から「できません」とは言わず、どうすれば間に合わせられるかを考えます。図面を描くスピード、工場で作るスピード、現場へ納めるスピードのすべてを大切にしています。 ただ早く作ればよいわけではありません。図面どおりに正確に作ることはもちろん、図面だけでは分からない部分を確認し、現場で問題なく取り付けられる形にする必要があります。私自身も現場経験があり、図面も作成してきました。現場監督や職人と相談しながら、困りごとに対して具体的な答えを返せることが、長く仕事を任せていただける理由だと考えています。

頼られたら動く。積み重ねてきた信頼が仕事を呼ぶ

仕事をするうえで、特に大切にしていることは何ですか?

大切にしているのは、相手が困っているときに、まず動くことです。私が現場に出ていた頃から、依頼を受けたら返事を早くし、必要であれば自分で現場へ行き、夜までかかっても対応してきました。地道なことですが、その積み重ねが「あそこへ相談すれば何とかしてくれる」という信頼につながったのだと思います。 社長になった当初は、仕事が少なく苦しい時期もありました。それでも、目の前の仕事を真面目に続け、分からないことは周囲へ聞きながら、一つずつ関係を築いてきました。自分たちだけで答えを出せないことがあっても、協力会社や職人の知恵を借りれば解決できる場合があります。相手の要望に向き合い、できる方法を考え続ける姿勢は、これからも変えたくありません。

職人目線の改善と、利益を社員へ還元する会社づくり

川口社長が就任してから、働く環境をどのように変えてきましたか?

私は長く現場で職人として働いていたので、「こうだったら働きやすいのに」と感じていたことを、社長になってから形にしてきました。会社に利益が出たときは、できるだけ社員へ還元したいと考えています。賞与についても、夏・冬だけでなく決算時を含めて支給してきました。日々の頑張りが待遇につながる会社にしたいと思っています。 社員から給与や仕事の進め方について意見が出たときも、頭ごなしに否定するのではなく、まず話を聞きます。現場や工場で実際に働く人の声には、会社を良くするヒントがあります。社長だけで決めるのではなく、必要なことは専門家にも相談しながら、社員が安心して働き続けられる環境を整えていきたいと考えています。

社長にも仕事以外のことまで相談できる、近い距離

職場の雰囲気や、社員との関わり方を教えてください。

社員とは、仕事の話だけでなく、家族や日々の悩みについても話します。食事へ行くこともありますし、社員本人だけでなく、ご家族から相談を受けることもあります。社長だからと構えるのではなく、友人に近い感覚で話せる関係かもしれません。困ったときに相談してもらえるよう、まず相手の話を聞くことを大切にしています。 実際に社員からは、「何を相談しても答えが返ってくるので安心感がある」と言ってもらいました。当社では、社員や協力会社からの紹介で新しい人が入ることが多く、時には、一人の社員が何人もの友人や同級生を紹介してくれることもあります。自分の大切な人へ紹介したいと思ってもらえるのは、働く人同士の距離が近く、安心して働ける雰囲気があるからだと感じています。

経験だけでは決まらない。大切なのは学ぶ姿勢と責任感

未経験からでも、金物製作や溶接の仕事を目指せますか?

現在は、溶接の資格や金属加工の経験を持つ人が中心です。経験があれば、入社後に仕事を覚えやすいのは確かです。一方で、仕事は溶接ができれば終わりではありません。図面を読み、どのように組み立てればよいかを考え、正確に形にする力が必要です。最初は図面を見るのが難しくても、実物と照らし合わせながら少しずつ覚えていきます。 工場では、紙の図面だけで分かりにくい場合、データも確認しながら製作を進めています。分からないことをそのままにせず、周囲へ聞ける人は成長しやすいと思います。私自身も、現場の経験だけでは足りないと感じ、図面やCADの使い方を学びました。経験の有無だけでなく、新しいことを覚えようとする姿勢と、任された仕事をやり切る責任感を大切にしています。

真面目に、礼儀を大切に。次の時代を支える仲間へ

これから入社する方に、どのようなことを期待していますか?

当社で働く社員は、真面目に仕事へ向き合う人が多いです。現場の仕事では、他社の監督や職人など、毎日さまざまな人と関わります。そのため、あいさつや言葉遣いなど、相手への礼儀を大切にできる方に来てほしいですね。年齢や立場に関係なく相手を尊重し、分からないことがあれば相談できることが、長く働くうえで大切だと思います。 建設業界では、仕事の発注方法や求められる役割がこれから変わっていくと考えています。当社も、従来のやり方だけにこだわらず、工場の改修やメンテナンスなど、培った技術を生かせる仕事へ幅を広げていく方針です。会社の財務基盤を安定させ、次の世代へ安心して引き継げる会社にすることが目標です。変化を前向きに受け止め、私たちと一緒に新しい仕事へ挑戦してくれる方を待っています。

取材を終えて

図面を描き、工場で製作し、現場へ取り付ける。大同機材の仕事は、建物が形になるまでの長い工程を、金物の技術で支える仕事でした。急な相談にも方法を考えて応えるスピードと、社員の声を聞き、頑張りを還元する姿勢。その積み重ねが、人から人へ仲間がつながる職場をつくっています。取材中に何より印象的だったのは、社員の皆さんの笑顔と、社長との距離の近さです。「社長がいるから、この会社で働き続けている」という声からも、普段から本音で向き合い、信頼関係を築いていることが伝わってきました。社長が困ったときには社員が支え、自慢の会社だからこそ、大切な友人や知人にも紹介したくなる。そんな人と人との強いつながりが、大同機材の大きな魅力だと感じました。ものづくりの経験を生かしたい方、図面を読みながら一品一様の製品を形にする力を磨きたい方にとって、仕事の幅と成長を実感できる会社ではないでしょうか。